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「白老 シマフクロウの家」
      へのご寄附・ご支援のお願い

昨年の春、藤原書店から出版された『大地よ!――アイヌの母神、宇梶静江自伝』が大きな反響を呼びましたが、その流れの中で、今、北海道白老町に「白老・シマフクロウの家」が立ち上がろうとしています。その主(あるじ)は宇梶静江さん。縄文時代からと言われる目の眩むような長い時間の中で積み重ねられた民族の「記憶」を、詩や古布絵や講演を通して伝えてきたアイヌの活動家です。

六五年前、故郷の北海道を離れ、東京に移住した宇梶静江さんは、以降、アイヌの復権を訴え続けてきました。そして、とうとう、文化的な枠を越え、大地に根差した暮らしそのものを通して「アイヌ」を取り戻すため、母なる大地、故郷の北海道へ戻ることを決断したのです。

九〇歳近い高齢の彼女が、単身、北海道へ渡ることを心配する人たちがたくさんいます。でもそんな心配もすべて引き受けて宇梶さんは、新しいステージを生きていこうとしています。北海道の地で「アイヌ」を生きることが、彼女の永年の夢だったのですから。

多くの人々が気付いているように、私たち現代人は人類史の中で最大のターニングポイントを迎えています。この惑星の生態系のすべての生きものにとっての存亡の危機です。

しかしながら現代社会は、それを逆手にとって、危機を煽りながら経済成長に利用しようとしています。

この社会が抱える最大の問題は、多くの人々がそのことに薄々気付いていながら行動を起こせないでいることです。結果的に破滅への流れを加速させることになっています。

そうした社会風潮の中で「こうした現状を救えるのは先住民ではないか」という声が聞こえてきています。それはそうです。私たち現代人が産業革命以降、僅か二〇〇年ほどで人間社会を破滅の淵までもってきてしまいましたが、アイヌ民族は、縄文以降、一万数千年を生きてきたのです。そのことを知った人々がアイヌ民族に希望を持つのは当然です。先の見えない時代にあって、これから先、生き延びていくには、アイヌの自然観、精神性、暮らしそのものから学ぶべきではないのか。

アイヌ民族に対する認識が変わりつつある時代の中で、宇梶静江さんは行動を起こしたのです。今後、「白老・シマフクロウの家」が時代の変化の渦の、ひとつの中心になることは間違いありません。

そのためにも主(あるじ)の宇梶さんにお元気でいてほしいのです。その拠点である「シマフクロウの家」が白老から全道中に広がり、いのちに対するリアリティーを失ったバーチャルな現代社会が、大地にしっかりと根を張った「いのちの時代」へ向けて世界中に伝播していくのを想像することほど楽しいことはありません。

日本政府がアイヌを先住民として認めはしましたが、漁業権はじめ、アイヌの伝統的な暮らしを支える「先住権」は戻っていません。「白老・シマフクロウの家」を中心に、その復権へ向けての活動が広がっていくでしょう。

自立したアイヌ、自立した現代人が、衣食住という暮らしに直結した営みを通して他者と、自然と繋がっていく。アイヌ民族の伝統的な生活が当たり前に営まれるようになった時、それは同時に、私たち「和人」が、この情報化社会で失った自然観、生命観そして人間性そのものを取り戻す時でもあるのです。そうした大切な「場」としての「白老・シマフクロウの家」が、笑いの絶えない希望に溢れた拠点としてこれから存続していくためにも、その中心にデンと構える宇梶静江さんに長生きしてと願うばかりです。

「白老・シマフクロウの家」が、これからさまざまな意味で自立できる時まで、どうかサポートしていただきたいのです。まずは当面、宇梶さんの活動を支えるご寄附・ご支援をお願いしたいのです。

どうぞよろしくお願いします!

もし、ご検討していただき、ご寄附をお考え頂けますようでしたら、上のバーの[お問い合わせ]もしくは、右下にある[チャットしましょう]より担当宛にご連絡いただけましたら、幸いです。